ASUSの7インチタブレット「ZenPad 7.0(Z370C)」のレビュー、第3回です。今回は日常利用で一番気になる電池の持ち具合について消費具合を紹介します。

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写真はモニター参加者用のセミナー会場に来ていた、ASUSの公式キャラクター「禅太郎」くんです。カメラを構えるとポーズを決めてシャッターチャンスを作ってくれました。

ZenPad7.0の電池容量は大きくはない

7インチタブレットであるZenPad 7.0の本体電池容量は3,450mAhとなっています。この容量は、タブレット機種としては決して大きくはなく、むしろ少ないくらいです。たとえば、同じくASUS製のタブレットであるNexus7 2012年モデルでは4,325mAh, 2013年モデルでは3,950mAhのバッテリーを搭載していました。Nexusタブレットに比べて、このZenPad7.0は2割近く電池が小さいのです。

スマートフォンやタブレットではバッテリーが本体に占める重量の比率が大きいため、電池が小さい=本体の軽量化につながっているとも言えるのですが、本体のみではバッテリーの持ちが良いとは言いがたいレベルです。

バッテリー駆動時間は約8時間

これは公式のスペック表にかかれていることですが、本体バッテリーの駆動時間は8時間となっています。パーセント表示だと1時間あたり12.5%ほど減っていく計算ですが、実際に使用してみると、確かにそのくらいのペースで減っていきます。

そこで登場するのがZenPadの特徴的な拡張性能「Power Case」です。バッテリーを内蔵した背面ケースで、パワーケースを装着しながら利用することで連続駆動時間を伸ばすことが可能です。

パワーケースを装着した状態で、9月下旬に「少年ジャンプ+」アプリで配信されていた漫画・ワンピースの56巻まで無料キャンペーン(現在キャンペーンは終了しています)を試しに読んで見ることにしました。

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アプリの動作には十分な処理性能を発揮し、漫画のダウンロード、閲覧には全く問題ありません。スムーズにページの切り替わり・画像の表示が行われます。漫画を読む場合には液晶パネルが常に表示されるため、電池の消費はかなり激しい使い方になります。

 

Power Caseで自動再充電

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このパワーケースを装着させると、「本体とケースから同時に溜まった電池容量を消費していく」という感じではなく、「本体の電池を消費する」→「ケースから本体を充電する」というシステムになっているようです。

現在ZenPad7.0のOSはAndroid5.0であるためか、電池の消費状態を追跡するアプリ「Battery Mix」がうまく動作しません。その時々で電池状態の数値を読み取ることは出来るのですが、常時監視ができず、グラフがガタガタになってしまいました。

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ラインが青色になっている時には充電ケーブルに繋いでいないにも関わらず、容量が回復しています。バッテリーミックスで追跡できるのは本体側の容量のみなので、ケース→本体への電源供給速度が消費速度より大きくなると、充電パーセントは増えていきます。

ディスプレイ上部に表示されるアイコンでは、ケースの電池容量と本体の容量状態が表示されています。パワーケース装着時は両方が0%になるまで動作するわけですが、本体のパーセントが上がったり下がったりしますので、利用に慣れないうちはケース装着であと何時間使えるのか?という推測が出来ません。ここは出来れば「本体+ケースを100%」として、合計の残量でヘリ具合を確認できるように改善して欲しいなと感じました。

パワーケースを使うことで駆動時間は約8時間→14時間まで伸びます。漫画を1冊1時間で読むとして、コミックスなら10冊以上を外で読むことが出来ます。長編小説をゆっくり読んでも2~3冊なら読めてしまいそうですね。

外出時にモバイルバッテリーを接続して長時間読書を楽しんでいる人もいると思いますが、外部電池だとケーブルで接続しなければならずスマートではありません。それに比べてZenPad+ Power Caseでは見た目は完全にタブレットと一体化しているため、たくさんの付属品を持ち歩くのが嫌だという人にはオススメできるアクセサリーです。

ちなみに動画などを楽しみたいときにはセミナー時に頂いた木製のスマホ・タブレットが非常に便利でした。オシャレでタブレットを置いてもぐらつきません。

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このスタンドは非売品でしょうか?良い品なので、手に入れる機会があれば是非使ってみてください。